『アントキノイノチ』という映画を観ました。
痛い。とても痛い映画でした。細かい演出に疑問のあるところもありましたが、色々考えることのできる映画でした。
以下ネタバレを含みますが気になる方は読み進めてください。
ストーリーは思春期に傷を負い自分の気持ちに歯止めをかけて抑えてどうしようもなくなってしまっていたそんな2人が出会い、今までとこれからを見つめ直していく物語。
きっと何かを感じさせてくれる映画なのではと思ってこの映画を手に取りました。
話の流れは比較的想像しやすいものです。
でもそれはそっちに行かないで欲しいという気持ちからくるもの。
でもそれはどうしてもそっちの方に行ってしまう。その重さからか僕は泣けなかった。
今まで痛みを負ってきた2人にせめてハッピーエンドをと思っていた。
ちゃんと生きたいと言っていた彼女にもっと幸せな時間をと思っていた。
この作品では遺品整理という仕事にもスポットがあてられています。
彼は言います「この仕事はきれいになっていくからいい」と。
彼女は言います「なくならない。なくなるわけない」と。
最後に残ったのは写真でした。残っていたのは彼女の想いでした。
「元気ですかー!」2人は叫ぶ。
きっとそれは自分に向けて、そしてお互いに向けて。